アスペルガー症候群は遺伝する?出生前診断で確認できること

アスペルガー症候群の方は、コミュニケーションや対人関係を苦手とするため、社会生活で苦労をしやすい傾向にあります。原因は解明されていないものの、遺伝的な要因が大きいとする説もあります。ここでは、アスペルガー症候群の基礎知識をご紹介していきます。

 

アスペルガー症候群と遺伝について、また出生前診断で調べられることについてもお伝えするため、出産を控える妊婦さんはぜひご一読ください。

 

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群には、どんな特徴があるのでしょうか。また、社会生活においてどのような困難があるのでしょうか。まずは、基礎知識や発生頻度についてお伝えします。

 

アスペルガー症候群の特徴

「アスペルガー症候群」は、自閉スペクトラム症の一種にあたります。自閉スペクトラム症(ASD)とは、遺伝的な要因が複雑に関連して起こる、生まれつきの脳機能障害のことです。一人ひとりの症状は多様ですが、主にコミュニケーションを取ることや対人関係を築くことが苦手で、通常の社会生活を送るうえで苦労をしやすい傾向にあります。この自閉スペクトラム症には、アスペルガー症候群と自閉症が含まれます。

 

アスペルガー症候群には、「社会性」「言語コミュニケーション」「想像力」の3つの障害があると考えられています。このような特性から、周りの方に“空気が読めない”と思われてしまったり、悪気なく他人を傷つけてしまったりする場合があるようです。また、非常にこだわりが強くて、急な変化に対応しにくいという傾向も見られます。しかし、なかには自分の特性を長所として生かし、特定の分野で才能を発揮する人もいます。

 

そんなアスペルガー症候群には、知的な発達に遅れがないことから、周囲から気づかれにくいという問題があります。そのため学校生活のように特定の環境にいるときは困難に気づけず、大人になって社会へ出たときに初めて発覚するケースも珍しくありません。アスペルガー症候群の症状は、場合によっては社会生活でのトラブルにつながるおそれがあるため、身の回りの方から十分に理解を得る必要があるでしょう。

 

アスペルガー症候群の発生頻度

厚生労働省が提供する情報によれば、自閉スペクトラム症の人は人口の1%程度いると報告されているようです。性別は男性に多く、女性の4倍程度といわれます。ただし、社会生活における困難が少ない場合、障害が過小評価されている可能性も考えられます。

 

【参考】厚生労働省「ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html

 

アスペルガー症候群は遺伝する?

次に、アスペルガー症候群が起こる原因についてお伝えします。事前に理解しておきたいのは、子どもの育て方やしつけは、アスペルガー症候群と関係がないとされていることです。ここでは、現状で考えられている原因についてご紹介します。

 

現在はまだアスペルガー症候群の原因は解明されていないものの、遺伝的な要因が大きいとする説があります。たとえば、双生児のうち両方が自閉スペクトラム症である確率は、二卵性双生児の場合よりも、遺伝子が100%同じ一卵性双生児のほうが高いという報告があります。また、特定の遺伝性疾患を持つ人は、アスペルガー症候群を合併する確率が高いともいわれます。このような理由から、遺伝的な要因が重要であると見られているのです。ただし、すでにアスペルガー症候群の兄弟・姉妹がいるからといって、次に生まれてくる子どもが必ずアスペルガー症候群を受け継ぐとは言い切れません。

 

また、遺伝的な要因だけでなく、環境的な要因もアスペルガー症候群に関係すると考えられています。なぜなら、遺伝子が100%同じ一卵性双生児の場合、必ずしも双方がアスペルガー症候群であるとは限らないためです。つまり遺伝的な要因だけでなく、何らかの環境的な要因が作用して、発症につながったと考えられます。なお、アスペルガー症候群の直接的な原因となる遺伝子は解明されていません。特定の遺伝子が発症の原因であるわけでなく、多様な要因が複雑に関係してアスペルガー症候群になると考えられています。

 

出産前に子どもがアスペルガー症候群になる可能性はわかる?

子どもがアスペルガー症候群になる可能性について、出産前に知っておきたいと考える妊婦さんもいらっしゃるでしょう。しかし、アスペルガー症候群になる可能性は、検査で調べることができません。最後に、子どものアスペルガー症候群が判明するタイミングや、胎児の先天異常を調べる検査方法についてお伝えしていきます。

 

アスペルガー症候群は、子どもの成長にともない特性が現れ始めるケースが多いといえます。たとえば、学校生活をはじめとした集団に参加するときや、社会的な役割を任せられたときなどです。このような社会や他人との関わりのなかで、社会性への適応が困難な様子が目立ち始めたら、アスペルガー症候群が疑われます。その後、医療機関で子どもの行動・遊び方・話し方などを観察し、複数の検査を実施したうえで、多数の情報から総合的に診断されるのです。そのため、子どもがある程度まで成長していなければ、アスペルガー症候群を見つけるのは難しいといえます。自閉スペクトラム症は生まれつきの脳機能障害ですが、出産前に検査で調べる方法がないことを留意しておきましょう。

 

なお、一般的な出生前診断で調べられるのは、胎児の染色体異常や性別などです。検査方法には「NIPT(新型出生前診断)」「羊水検査」「絨毛検査」などの種類があります。なかでも平石クリニックが提供しているのは「NIPT(新型出生前診断)」です。当院ではNIPTの受検を検討している方へ、認定遺伝カウンセラーによる無料の電話相談をご用意しています。心理的および社会的なサポートを目的とし、遺伝に関する情報や社会の支援体制についてご説明が可能です。胎児の遺伝に関して不安を感じたとき、お気軽に当院までご相談ください。

 

出生前診断で確認できること

今回は、アスペルガー症候群の基礎知識や、現状で考えられている原因についてお伝えしました。アスペルガー症候群と自閉症を含む「自閉スペクトラム症」は、生まれつきの脳機能障害です。しかし、社会や他人との関わりのなかで障害が見つかることが多く、なかには大人になってから発覚する方もいます。出生前診断の検査のように、出産前にアスペルガー症候群になる可能性を調べることはできません。

 

出生前診断で確認できるのは、胎児の染色体異常や性別などです。たとえばNIPT(新型出生前診断)の場合、「ダウン症候群(21トリソミー)」「エドワーズ症候群(18トリソミー)」「パトー症候群(13トリソミー)」の他合計30以上の項目が検査対象となります。今後の出産に備えるために、胎児の健康状態を知る選択肢を理解し、お役立てください。

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