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母体への影響

高齢出産で発達障害の子供が生まれてくる確率とは?高齢出産によるリスクについても徹底解説


高齢出産で発達障害が生まれてくる確率について気になる方へ。

この記事では「高齢出産で発達障害が生まれてくる確率」について解説していきます。

結論、高齢出産は発達障害の子どもが生まれてくる確率が高い傾向があります。

他にも「ダウン症候群(21トリソミー)とは?」や「高齢出産によるリスク」についても解説します。

また「ダウン症の赤ちゃんの見分け方」について知りたい方は、こちらで解説を行なっていますので、ぜひ確認してみてください。

高齢出産とは?

妊婦のお腹

高齢出産とは、一般的に35歳以上の妊婦が初めて妊娠・出産することを高齢出産としています。
すでに妊娠を経験している妊婦で、40歳以上からの妊娠についても、高齢出産の扱いになります。
高齢出産と言われているのは、医学用語ではなく、世間一般的に呼ばれている用語です。また、高齢出産は年々増加傾向にあります。

具体的には、1990年代には全体出産数の数%の割合でしたが、2010年は約20%で、2020年には約30%と女性の社会進出が進むにつれて高齢出産の割合が増加しているのも事実です。

年齢別による発達障害のリスク

日本産科婦人科学会が性別の報告を推奨していない

年齢別による発達障害のリスクをあらかじめ把握しておくことで、いざという時に慌てずに冷静に行動することが可能です。

具体的に年齢別による発達障害のリスクについては、以下のとおりです。

  • 20代の妊娠・出産による発達障害のリスク
  • 30代前半の妊娠・出産による発達障害のリスク
  • 30代後半の妊娠・出産による発達障害のリスク
  • 40代の妊娠・出産による発達障害のリスク

年齢別の妊娠・出産による発達障害のリスクについて、妊娠出産能力や対策も踏まえて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

20代の妊娠・出産による発達障害のリスク

20代で妊娠・出産であれば、妊娠出産能力は高いとされており、高齢出産のリスクに比べて発達障害を持っている赤ちゃんが生まれてくる確率は低いです。
年齢が若ければ、卵子が老化することが少ないため、健康的な母体であれば自然妊娠する確率が高いと言えるでしょう。

ダウン症が生まれてくる確率も非常に低く、一般的には年齢が若ければ若いほど、ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率も低くなります。
しかし、母体の年齢が若くても生まれてくる赤ちゃんが発達障害やダウン症を持っている可能性もあるため、あらかじめ注意が必要です。

30代前半の妊娠・出産による発達障害のリスク

ウルフ・ヒルシュホーン症候群の検査方法

30代前半であれば、20代での妊娠・出産同様に、発達障害やダウン症の赤ちゃんが生まれる確率が低いです。
女性ホルモンが徐々に減っていくため、一人ひとりの健康状態によって多少異なりますが、少しずつ妊娠しづらくなってしまう傾向です。

流産などをせずに無事に妊娠・出産を行うためには、食生活をこれまで以上に気を使うことが必要です。
栄養バランスが取れている食生活を行うことはもちろん、習慣的に運動を行うことで、健康体を維持することにも繋がります。

30代後半の妊娠・出産による発達障害のリスク

30代後半になると、高齢出産の対象になり、妊娠・出産による発達障害のリスクが高くなります。妊娠の確率も下がってしまい、不妊治療を行う方も多くなる傾向です。

35歳を過ぎてしまうと一気に発達障害やダウン症の赤ちゃんが生まれてくる確率が高くなり、母体への負担も高くなります。30代後半で無事に妊娠・出産を行うためには、日頃からストレスが無い環境づくりを行い、なるべく自律神経を乱れさせないことが重要と言えるでしょう。

40代の妊娠・出産による発達障害のリスク

子供を抱く女性

40代での妊娠・出産は、より一層発達障害やダウン症の赤ちゃんが生まれる確率が高くなります。

排卵される確立が減少してしまい、卵子の質が悪くなってしまう可能性があるため、さらに妊娠できる可能性は低くなります。妊娠する確率が下がってしまいますが、毎日の生活習慣や食生活を意識して改善することで、妊娠する確率も高めることが可能です。

このように、40代での妊娠・出産を検討している方は、発達障害やダウン症を持った赤ちゃんが生まれるリスクを理解することが重要と言えるでしょう。

ダウン症候群(21トリソミー)とは?

クラインウェルター症候群とは?

ダウン症候群(21トリソミー)とは、母体の年齢が高くなれば、ダウン症の赤ちゃんが生まれてくる確率が高くなりますが、誰にでも可能性はあります。

具体的にダウン症候群(21トリソミー)については、以下の項目を解説していきます。

  • 原因
  • 症状

これから妊娠・出産を検討している方は、あらかじめダウン症候群について理解を深めておきましょう。

原因

ダウン症候群の原因については、21番目の染色体が本来2本であるべきなのに、3本となること(トリソミー)が原因で発症するとされています。
また母体の年齢が高くなることによって、ダウン症候群の確率が高くなります。
そのほか、まれに母親もしくは父親のいずれかが持っている「転座染色体」が原因で発生することもあります。こうした遺伝によってダウン症が発症することを「転座型ダウン症」といいます。

しかし、ダウン症候群の発症するメカニズムは、すべて明らかになっていないため、今もなお研究が進められているのが現状と言えるでしょう。

症状

悩みを抱える女性

ダウン症候群の症状は、見た目に共通点があるため、すぐに見分けを付けることが可能です。

消化器官系の疾患や心臓の疾患などのさまざまな合併症が起こりやすくなってしまうリスクが挙げられます。
具体的にダウン症候群の症状については、以下が挙げられます。

  • 耳が小さい
  • 目が吊り下がる
  • 知覚障害
  • 低身長
  • 難聴
  • 心奇形
  • 小頭症
  • 体重が増えづらい

ダウン症候群だからといって、必ず上記の症状が起こるというわけではなくて、80代まで健康的に過ごしている方も多くいます。
また、ダウン症と判断されてから、早期治療や教育の早期対応を行うことで、症状も軽減されます。

高齢出産による4つのリスク

典型的な症状

高齢出産によるリスクをあらかじめ把握しておくことは、万が一のリスクに備えて重要と言えるでしょう。

具体的に高齢出産によるリスクについては、以下4つが挙げられます。

  • 妊娠糖尿病
  • 妊娠高血圧症候群
  • 軟産道強靭
  • 流産や早産

それぞれのリスクについて解説します。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、これまで糖尿病に全く関わりが無かった方でも、妊娠が原因で糖尿病になってしまう症状のことを指します。
母体への影響はもちろんですが、低出生体重児や巨大児など赤ちゃんに大きな影響を与えてしまうため、早期治療を行うことが必要とされています。

妊娠糖尿病が発症してしまう方の特徴については、肥満傾向な方が発症しやすくなるため、普段の生活からカロリーや塩分を抑えて、栄養バランスが取れた食生活を送ることが重要です。
料理を作る際には、なるべく塩分や糖分を控えめにして、血糖値の急上昇をなるべく抑えるように工夫が必要です。
基本的に妊娠中は安静にすることが必要ですが、適度に家でストレッチをしたり、ウォーキングを行うことが必要と言えるでしょう。

このように、妊娠糖尿病を予防するためには、食生活はもちろん、生活習慣もしっかりと見直すことが重要な要素です。

妊娠高血圧症候群

STEP2:確定診断を受診する

妊娠高血圧症候群は、妊娠中毒症とも呼ばれており、妊娠によって内蔵や血管に負担がかかってしまう症状のことを指します。
全身の臓器障害を伴うことがあり、最悪の場合には死亡してしまうケースがあります。

母体に比べて影響は少ないですが、胎盤への血流が低下し十分な栄養が行き届きにくくなり、胎児新生児の死亡の原因にもなるため、早期治療が重要となります。
妊娠高血圧症候群のはっきりとした原因が分かっておらず、一番有力な説とされているのが、胎盤の血管が上手く作れなかったことが原因とも言われています。

軟産道強靭

軟産道強靭とは、産道に含まれている軟産道と呼ばれる部位が非常に固くなってしまい、赤ちゃんの移動を妨げてしまう症状を指します。
スムーズに赤ちゃんが移動できないため、母体にも負荷がかかってしまうリスクがあるため、帝王切開を行うことが求められます。

予防をするためには、ストレッチやマタニティヨガなどを行い、骨盤周りを広げる動きをすることが重要と言えるでしょう。

流産や早産

ウルフ・ヒルシュホーン症候群の原因

高齢出産の場合には、流産や早産などが起きてしまうリスクが高くなります。

流産や早産の原因とされているのが、卵子と精子の染色体が受精する際に、染色体の不分離が原因とされています。
母体の年齢を重ねることによって、卵子が少しずつ老化していくことも、流産や早産の原因と言えるでしょう。

また、胎児がなかなか生まれない難産にもなりやすく、最悪のケースとして子宮破裂などの症状が起きてしまう可能性があります。

高齢出産のメリット

三つ子以上だけ検査が実施できないことが多い

高齢出産は、リスクが多くネガティブなイメージを持っている方が多くいますが、メリットも挙げられます。

具体的な高齢出産のメリットについては、以下のとおりです。

  • 経済的に余裕ができる
  • 精神面でゆとりを持つことができる
  • 子宮体がんのリスクが低下する

それぞれの高齢出産のメリットについて紹介していきますので、高齢出産のため、妊娠を断念しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

経済的に余裕ができる

高齢出産を行う際には、経済的に余裕がある状態のため、急な出費でも対応することができるメリットが挙げられます。仕事のキャリアもある程度持っているため、職場から理解を獲得しやすいメリットもあります。
実際に、やりたいことがある状態で、妊娠・出産をしてしまう女性よりも、仕事がある程度落ち着いてから妊娠・出産をしたほうが経済的に余裕があり、満足度も高い傾向にあります。

高齢出産を避けるために、無理に妊娠・出産をするのではなくて、自分がどのような行動をしたいのかも視野に入れて行動することも重要といえるでしょう。

精神面でゆとりを持つことができる

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高齢出産は、人生経験が長く、これまでにいろいろな経験を得たり、幅広い繋がりを得ている状態のため、精神面でゆとりを持って妊娠・出産に備えることができるメリットがあります。
実際に、妊娠・出産では、精神面にも大きな影響を与えているとされているため、流産などのリスクも減らすことにも繋がることが可能です。

友人についても、すでに妊娠・出産を経験している方が多くいるため、経験談を聞くことができたり、実際にサポートを受けることができるメリットも挙げられます。

子宮体がんのリスクが低下する

高齢出産をすることによって、子宮体がんのリスクが低下するという研究結果があります。
また、高齢出産をしたことによって、長寿になる傾向もあるため、母体の健康面に良い影響を与えるメリットがあります。
赤ちゃんに悪影響を与えてしまうリスクが多少ありますが、母体には、健康良いことはもちろんですが、精神的にも良い影響を与えることが可能です。

このように、高齢出産というだけだとネガティブな印象を持ってしまいがちですが、メリット多く挙げられます。

新型出生前診断で分かること

NIPTを受診することで何がわかるのか理解しよう

新型出生前診断とは、母体の血液中に胎児の染色体のかけらを調べることによって、染色体異常を診断する検査のことを指します。

新型出生前診断では、母体への負担が少なく染色体の変化や異常を精度高く調べることができますが、認定施設で受ける場合三大トリソミーのみの検査となっているのが現状です。三大トリソミー以外の検査項目(全染色体検査、微笑欠失検査)も調べたい方は認可外施設を視野に入れてみるといいでしょう。

しかし、新型出生前診断で全ての異常が分かるわけではないということも理解すべきポイントです。例えば自閉症、単一遺伝子疾患、聴覚障害などは調べることができたいため、あらかじめ注意が必要です。

高齢出産をする際には発達障害の確率をしっかり把握しよう!

妊婦

今回は、高齢出産によって発達障害の赤ちゃんが生まれる確率を知りたい方に向けて、高齢出産による発達障害の確率や高齢出産を行うリスクについて紹介しました。

高齢出産を行うことのリスクについては、以下のとおりです。

    • 妊娠糖尿病
  • 妊娠高血圧症候群
  • 軟産道強靭
  • 流産や早産

また、高齢出産はネガティブな要素だけではなく、メリットも多くあることを把握しておくことも重要と言えるでしょう。

今回の記事を参考に、高齢出産に関する知識を身に付けてください。

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