NIPT検査は妊娠何週まで受診できる?10週超えてすぐに受けた方がいい理由とは
NIPTは受診できる期間が決まっていることを知っていますか?
この記事では「NIPTの受診推奨期間」について解説していきます。結論、NIPTは妊娠16週目までに受診することが推奨されています。
NIPTを検討する際、わかりづらい「NIPTの受診可能週」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「NIPTの検査期間」の説明や、「確定診断」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んでNPTについて知っていただければ幸いです。
また「NIPT」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
NIPTは妊娠何週まで受けることができる?
NIPTは、妊娠10週以降なら特に期限を設けず受けられる施設が大半です。いつまでに受けないといけないという決まりもありません。
ただNIPTを受けるのが遅いと、羊水検査に間に合わない可能性があります。(羊水検査は一般的に15~18週までに受検できるクリニックが多いとされています)
NIPTを希望する方は、妊娠10週以降のなるべく早めに受診することをおすすめします。
NIPTを受診するベストな時期とは?
NIPTを受診するベストな時期は、10週ごろです。
理由は
- 時期が早いと胎児のDNAが検出されないこともある
- 羊水検査が15週以降から受診できる
- 万が一中絶をする場合、妊娠22週未満と決まっている
などが挙げられます。
その他NIPTを実施しているクリニックがおすすめする時期があれば、その時期に受けることが望ましいです。主治医と相談して、適切な時期に受診するといいでしょう。
NIPTはいつから受診できる?
NIPTは、一般的に10週0日から受診可能です。10週目以前では検査に必要な胎児のDNAが安定していないといわれています。
なおNIPTのメリットの一つは、他の出生前診断よりも早く受診できるというものです。
他の検査で多い受診開始日は、
- コンバインド検査11週~
- 母体血清マーカー検査15週~
- 羊水検査15週~
です。
胎児の状況を早く知りたいという方は、NIPTを活用してみるといいでしょう。検査結果は2週間前後で分かる事が多くなっています。早く診断できて早く結果が分かる所が、NIPTの魅力といえるでしょう。
NIPTを受診できる推奨期間がある3つの理由
NIPTを受診できる推奨期間が16週前後である理由をみていきましょう。
中絶の判断がしにくくなる
まずは、中絶の判断がしにくくなるという点です。日本では法律で認められた中絶の期限が、妊娠21週と6日までと決められています。
それ以降は、原則中絶はできません。ただNIPTを受けて、妊娠の継続が難しいと判断する方もいます。
特に重症度の高い障害の可能性があると指摘された場合、出産するかどうかで家族の将来の生活にも大きく影響するでしょう。
16週前後までに診断を受けて結果を受け取れば、中絶の期限までに判断できます。しかしそれ以降であれば、中絶できる期限を過ぎてしまっている可能性もあります。
家族の将来設計を考える上でも、推奨期間の受診が望ましいです。
NIPTの精度が落ちてしまう
NIPTの精度は99%程度といわれ、感度の高い検査として知られています。しかしあまりに早い時期にNIPTを行うと、DNA量が不足していて再検査となる可能性があります。。
そのためDNAの量が安定している10週0日以降が望ましいといえるでしょう。
稀に6週からNIPTが実施できるクリニックもありますが、結果としては参考値程度のものとなるので、これを理解した上で受検するといいでしょう。。
胎児への影響がでる可能性がある
NIPTは胎児への影響が少ない検査です。しかしNIPTで陽性反応がでた場合、診断を確定させるには流産リスクのある羊水検査をはじめとする確定検査を受けないといけません。
その場合、胎児への影響が懸念されます。
また適切な時期にNIPTをしなかったことで誤った検査結果が出るリスクがあります。その場合、母体に不要なストレスを与えてしまうかもしれません。
ストレスは、
- 血管を収縮させて早産や死産の確率を上がる
- 赤ちゃんが情緒不安定やうつになる恐れがある
など胎児に良くない影響を与える可能性があります。不要なストレスで胎児への影響がでないように推奨期間に受診することをおすすめします。
羊水検査の検査推奨期間を過ぎてしまう
羊水検査の検査推奨期間は、一般的に15週から18週です。羊水検査の多くはNIPTの結果を受けて実施されます。
しかしNIPTの検査報告が遅れると、羊水検査の推奨期間を過ぎてしまうかもしれません。羊水検査は母体に直接針を刺して、羊水を採取するリスクの高い検査です。そのため、推奨期間が過ぎている場合、検査自体できない可能性もあります。
羊水検査を受けないと診断が確定できず、精神的に辛い日々が続くでしょう。NIPTの結果は、2週間前後で分かるものです。
NIPTを受診する場合は、NIPTの結果がいつ出るかも考えて日程を決めるといいでしょう。
NIPT受診後には確定診断が必要
NIPT受診後には、確定診断が必要です。
確定診断とは、
- 羊水検査
- 絨毛検査
などが挙げられます。
NIPTは非確定的検査と呼ばれ、仮に陽性であっても診断を確定できません。そのため確定検査である羊水検査や絨毛検査を受検する人が多くなっています。
確定診断を受けて遺伝子疾患があると判断されたら、専門家の遺伝カウンセリングを受けて正しい知識の元で判断する必要があるでしょう。
NIPTでは陰性であっても遺伝子疾患が生じる可能性はある?
NIPTでは陰性であっても、遺伝子疾患が生じる可能性はあります。NIPTは確定的な検査ではなく、誤った診断が出ることも少なくありません。
陽性であれば羊水検査をして検査を確定できますが、陰性と出るとそのまま安心する人も多いものです。
しかしNIPTでは、先天性疾患のおおよその約17%しか診断しません。遺伝子疾患の中にはエコ―検査から疑いを持たれるものもあります。
そのため、陰性だったからと安心できません。
医師の指示に従って適切な検査や対応をする必要があるでしょう。また不安な方は、認可施設よりも認可外施設の方が検査できる項目が多くなっています。
費用は掛かりますが、より多くの検査ができるNIPTを利用することも検討してみてください。
NIPT検査は妊娠何週まで受診可能なのか理解しよう
この記事の結論をまとめると
- NIPT検査は何週まで受診可能という決まりはない
- 万が一の中絶や羊水検査のスケジュールから考えると、10週超えてすぐに受けた方がいい
- 羊水検査の推奨期間は15週から18週まで
- NIPTは非確定検査のため、陽性になった場合は確定検査である羊水検査や絨毛検査に進むケースが多い
今回の記事を参考に、NIPT検査を受けるタイミングを考えてみてください。