高齢出産にはどんなリスクがあるの?心配事を減らすためにできること

高齢での出産を選択した場合、心配事をできるだけ減らすために、どんな取り組みができるでしょうか。高齢出産では、母体や胎児へのリスクが懸念されます。妊娠を機に、家族の人生や将来についてじっくり考える時間が必要かもしれません。

ここでは、高齢出産で考えられるリスクや、回避するためにできることをご紹介します。自分自身や胎児に起こり得る影響を含めて、ぜひ参考にご一読ください。

高齢出産のリスク【母体・胎児への影響】

高齢出産では、母親と胎児の健康にさまざまなリスクが懸念されています。今後に出産を控えている女性は、まず自分自身と胎児への影響を理解しておきましょう。

母体への影響

高齢出産では、分娩時に難産になるおそれがあります。加齢により産道が伸展しにくくなったり、胎児が産道を通りにくくなったりするのが理由です。出産が難しく、母体と胎児ともに影響が懸念される場合は、帝王切開を行うこともあります。

胎児への影響

子宮内胎児発育不全

子宮内胎児発育不全とは、子宮内に栄養が行き渡らず、胎児の発育が遅れてしまうことを指します。このような胎児の発育への影響は、卵子の老化による染色体異常・母体の栄養失調・妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群などを原因として起こる場合があります。

先天異常

先天異常とは、生まれつき体や内蔵の形や働きに異常があることです。卵子の老化による染色体異常や遺伝子異常が原因とされています。高齢出産になるほどダウン症の子どもが生まれる確率が高くなるともいわれ、家族の将来についても考慮する必要があります。

流産

流産とは出生前に胎児が亡くなってしまうことです。高齢出産では、卵子の老化などを原因に流産が起こる可能性があります。流産が起こると保護者の心理的な負担が大きいといえます。特に、母親には身体的にも精神的にもケアが必要です。

高齢出産のリスク【生活・経済面での負担】

高齢出産をすると、20代での出産と比べて産後の生活や経済面の負担が大きい傾向にあるため注意が必要です。体力の低下や退職する年齢を含めてご検討ください。

生活面での負担

20代よりも体力が低下しがちな30代や40代は、妊娠・出産・育児において疲労を強く感じやすくなります。育ち盛りの子どもと遊んだり、学校や地域の運動会に参加したりすることもあるでしょう。生活面で多くの体力を使う可能性を視野に入れる必要があります。

経済面での負担

出産にかかる費用

高齢出産によって通院や入院の回数が増えると、医療費が高額になる場合があります。出産にかかる費用は、妊婦さんの症状や出産方法、入院日数によって異なります。どんな出産をするかは誰にも予想ができないため、できるだけ多くの備えがあったほうが安心です。

子育てにかかる費用

子育てでは、子どもの学費や養育費などが必要となります。高齢出産をすると、保護者の退職後の収入が少なくなる時期に、高額の費用が必要になるケースが少なくありません。収入が安定している時期に将来のための貯蓄をしておくのが望ましいでしょう。

高齢出産のリスク軽減に役立つ生活改善と出生前診断

高齢出産のリスクを軽減するために、自分で取り組める生活改善を行いましょう。出生前診断として、リスクが低いNIPT等の選択肢もあるため、妊娠中の受検をご検討ください。

食事の改善

妊娠中は糖質の摂取量をコントロールしましょう。糖質を過剰摂取して高血糖の状態になると、妊娠糖尿病になるおそれがあるためです。また、日々の食生活では葉酸やビタミンDの摂取を心がけてください。葉酸は胎児の神経系の先天異常の予防に役立つとされています。たとえば、無脳症や神経管欠損症などはその一例です。同様に、ビタミンDを摂ることで妊娠合併症のリスクを減らす可能性があるといわれています。

適度な運動

出産時や産後の早期回復には、適度な筋肉が必要です。ウォーキングなどの体に負担をかけにくい有酸素運動を取り入れましょう。妊娠中は安静を求められることがあり、筋肉量が低下しやすくなります。高血圧の予防や改善にもつながるため、適度な運動を心がけてください。

出生前診断

高齢出産にともなうリスクを事前に確認し、適切に対処するうえで、出生前診断が役立つことがあります。「NIPT(新型出生前診断)」「絨毛(じゅうもう)検査」「羊水検査」などを受検すれば、胎児の状態を調べられます。なかでも妊娠10週から受検できるNIPTは、胎児へのリスクが低く、染色体異常の発見につながる検査です。妊婦さんの血液を採取し、DNAを解析して異常のある可能性がないか検査します。一方で、絨毛検査や羊水検査では絨毛や羊水を採取し、染色体の構造や数を検査するのが特徴です。後者の2つは確定検査ですが、流産の危険性があります。

平石クリニックのNIPTは妊婦さんの年齢制限がなく、適切な妊娠週数であればどなたでも受検していただけます。平日だけでなく土日祝日にも予約が可能です。全国38医院のネットワークを持っているため、ぜひ近隣の医院へ足をお運びください。また、当院ではNIPTで陽性の結果が出た受検者さまへ、確定検査の費用を全額負担しております。羊水検査の費用は当院が負担いたしますので、経済面での負担が心配な方もご安心ください。

出生前診断も視野に入れて高齢出産に備えよう

高齢出産には、母体と胎児それぞれにリスクが懸念されています。場合によっては、胎児の命や将来の人生に影響を与える可能性もあるでしょう。また、高齢での育児は体力面や金銭面での負担が大きいという問題もあります。高齢出産となったら、母子の健康のために生活改善や出生前診断を行い、その後の人生に備えておくことをおすすめします。

監修者

自治医科大学附属さいたま医療センター
産婦人科 桑田 知之

専門・実績

周産期医学、超音波診断学。とくに出生前診断、胎児形態異常。自動胎動カウントによる胎児well-beingの評価。経膣超音波等の自動追従型超音波ボディマーカーの開発。超音波装置の安全に関する研究。

所属学会

日本産科婦人科学会(専門医)、日本超音波医学会(専門医・指導医・代議員)、日本周産期新生児学会(専門医・指導医・評議員)、日本周産期メンタルヘルス学会(評議員)、日本分娩監視研究会(幹事)他

新型出生前診断(NIPT)のことでわからないことなどございましたら、お気軽にお問い合わせください。



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