妊娠中は寝汗がひどい!?寝汗の原因や対策について

妊娠中は、今まではなかった症状を自覚する人が多いです。吐き気や倦怠感、めまい、頭痛、眠気などは妊娠に伴ってよく起きる症状ですが、寝汗をかくこともあります。寝汗の原因としては、ホルモンバランスの変化やストレス、乳腺の発達などが考えられます。寝汗をかいたままにしておくと体が冷えてしまうので、妊婦さんは要注意です。今回は、寝汗の原因や対策についてわかりやすくまとめます。

妊娠中の寝汗の原因

妊娠中の寝汗の原因で代表的なものは、ストレス、乳腺の発達、体温の上昇です。それぞれのメカニズムについて説明します。

ストレス

妊娠は嬉しいことではありますが、体形や体調の変化、胎児の成長に対する不安、育児に対する不安などでストレスを感じる人も多いです。ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れて、汗をかきやすくなることがあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれの神経が正常にはたらくことによって臓器や汗腺(汗が出る場所)が機能しています。ストレスを感じると交感神経のはたらきが活発になるといわれており、汗腺から汗が分泌されやすくなります。

乳腺の発達

産後に母乳を作るために、妊娠中から乳腺が発達します。乳腺の発達に伴い、血液の流れがよくなるので体温が下がりづらくなるといわれています。胸の部分の体温が上がりやすくなり、胸やわき腹などから汗をかきやすくなることがあります。

体温の上昇

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増えるので、ホルモンの作用で体温が上がります。基礎体温を測定すると妊娠の可能性に早く気付けるのは、妊娠すると分泌量が増えるプロゲステロンによって基礎体温が上昇するからです。妊娠後期になると、体の脂肪も増えるので、代謝がよくなりさらに体温が上昇しやすくなります。体温が上昇すると、体は温度を下げるために汗をかきます。

その他にも、妊娠しているため体を気遣って着込みすぎていると寝汗をかきやすくなります。いつもより厚着をしていたり、腹巻、靴下などを着用していたりする場合には見直してみるとよいかもしれません。

妊娠中の寝汗の対策!

ヒトは寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。汗をかくのは体温調節のための生理的な反応です。しかし、妊娠中に大量の寝汗をかくと睡眠の質が低下したり、体が冷えたりしてしまいます。妊娠中の寝汗に対してできる対策をいくつか挙げます。

入浴

寝る前に熱いお風呂に入って体が温まり過ぎていると、体温を下げようと大量の汗をかく原因になります。寝る前には、ぬるいくらいの湯船につかるようにしましょう。寝る直前に入浴すると汗をかきやすくなるので、入浴後は少しゆっくりして熱を冷ましてから寝るようにしてみてください。

タオル

大量の寝汗をかいたまま放っておくと体が冷えてしまいます。枕元にタオルを置き、こまめに汗をふくようにするとよいです。シーツの上にタオルを敷いて寝れば、寝汗を吸収してくれます。タオルであればすぐに替えられるので、洗濯の手間も省けます。

パジャマ

綿やシルクのパジャマは、汗を吸収しやすいといわれています。もし、寝ている間に汗をかいて気になるようであれば、枕元に替えのパジャマを用意しておいて着替えるのもよいでしょう。冬には、フリース生地のパジャマは暖かいですが熱がこもってしまい、寝汗の原因になります。妊娠すると胎児のことを気遣って、体を温めた方がよいと考える人も多いです。確かに体を温めた方がよいのですが、寝ている時も着込みすぎていると寝汗の原因になります。腹巻や靴下などは寝ている間は脱いでもよいかもしれません。もし、冷え症で足が冷たくて眠りづらい場合には、ゴムでしめつけられないような、ゆったりとした靴下がおすすめです。

寝具

寝汗をかく場合には、汗を吸収しやすく、速乾性のあるシーツなどの寝具を検討してもよいかもしれません。除湿パッドや汗とりパッドを利用してみたり、夏であればジェルマットや氷枕などを使用したりするのもひとつの方法です。氷枕などは長い間使うと体が冷えてしまうので、時間を決めて使用するとよいでしょう。

室内環境

寝汗は、寝室の温度や湿度を調整することで減らすことができるかもしれません。室内で快適に過ごすことのできる湿度は40-60%といわれています。夏であれば50-60%、冬であれば40-50%がよいです。温度は夏であれば25-26℃、冬であれば22-23℃にしてみてください。エアコンや扇風機なども上手に利用して、冷やしすぎるのは良くないですが、適度な温度に調整するようにしましょう。湿度が高いと汗をかきやすくなるので、除湿機をうまく利用するのもひとつの方法です。

水分補給

寝汗が嫌だからと水分をとることを控えると、体の中の水分量が減ってしまい、胎児にもよくありません。胎児に十分な栄養を届けるためには、母親の血流が十分に保たれていることが大切だからです。頻尿などの症状に悩んでいなければ、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにするとよいでしょう。妊娠後期になると大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて、頻尿になる人が多いので、そのような場合は一度に多くの水を飲むのではなく、こまめに水分補給するようにしてください。

ひどい寝汗はいつまで続く?

妊娠経過と共にホルモンのバランスが変化し、ストレスも減ることがあるので、妊娠中期や後期にかけて症状が改善する人もいます。
一方で、妊娠後期になって体の脂肪が増えて代謝が上がることによって寝汗がひどくなった人の場合には、出産するまで症状が続く場合があります。どちらにしても、ひどい寝汗の症状は出産まで続いたとしても、一般的に産後にはなくなると考えられています。
寝汗以外に発熱や動悸、下痢などの症状が見られる場合、または産後も寝汗の症状が続く場合には他の病気が隠れているかもしれません。甲状腺や感染症の病気の場合には、大量の寝汗をかくことがあります。

妊娠中にみられるその他の症状

妊娠中には、めまいや頭痛、倦怠感、むくみ、頻尿、便秘、肌荒れなどさまざまな症状が起きます。今回は、妊娠中にみられることの多い頻尿や便秘、肌荒れなどについてまとめます。

頻尿

妊娠中は、体を流れる血液の量が増えるので尿の量も増え、頻尿になります。また、子宮が大きくなることによって膀胱を圧迫するので尿意を感じやすくなるといわれています。妊娠中は、大きくなる子宮に尿路が圧迫されるので、尿路系の感染症になるリスクが上がります。尿路系の感染症のひとつである膀胱炎では、頻尿の症状が出ます。ただし、膀胱炎の場合には頻尿だけでなく、残尿感や排尿時痛、血尿などの症状も伴うことが多いです。頻尿以外の症状がある場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
妊娠中の頻尿は生理的な変化です。頻尿になるのが嫌だから水分をとるのを控えたりはしないようにしましょう。赤ちゃんに十分な栄養を届けるためには、水分をとって血流をよくすることが大事です。

便秘

妊娠中はホルモンバランスが変化するので、便秘になりやすいといわれています。特に、妊娠の維持のために分泌量が増えるプロゲステロンの作用によって腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなると考えられています。十分な水分、野菜など繊維を多く含む食事、適度な運動などで対策してみてください。自分で対策しても便秘が改善しない場合には、医療機関に相談すると妊娠中でも飲むことのできる下剤を処方してもらえます。妊娠中は胎児への影響も考え、自己判断で市販されている下剤を飲むことは避けた方がよいです。

肌荒れ

妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増えますが、プロゲステロンには皮脂の分泌を上げる作用があるので肌荒れしやすくなります。ニキビができやすくなったり、今まで使用していた化粧品が合わなくなったりすることがあります。妊娠中はホルモンバランスの変化により、シミもできやすくなるといわれています。肌を清潔に保ち、外出する時には紫外線対策をするようにしましょう

おりもの

妊娠中は、おりものの量が増えたり、逆に減ったように感じたりすることがあります。また、いつもとにおいが違うように感じる人もいます。妊娠初期には、着床出血といって受精卵が子宮の内膜に入り込む時に出血することがあり、ピンク色のおりものを自覚する場合があります。おりものの量の変化や少量のピンク色のおりものの場合には、心配する必要はありません。ただし、血液が混じるおりものが続く場合、おりもの以外に腹痛を伴う場合、おりもののにおいが臭い場合には早めに医療機関を受診した方がよいです。血液が混じるおりものが長く続く場合や腹痛を伴う場合には、流産の危険があるかもしれません。おりものが臭いと感じる場合には、感染症にかかっていることがあり、場合にはよっては胎児にも影響するので早めの治療が必要です。

まとめ

妊娠中は、ホルモンバランスの変化により体温が上昇するので寝汗をかきやすくなることがあります。体温の上昇以外でも、乳腺の発達や代謝の上昇、ストレス、着こみ過ぎなどで大量の寝汗をかく場合があります。汗をかくことは、体の体温調整のための生理的な反応です。しかし、大量の寝汗のせいで睡眠が妨げられたり、体が冷えたりしてしまうのを妊婦さんは避けたいところです。入浴する時間や温度を調整したり、汗を吸収しやすいパジャマや寝具に変えたりなど対策をしてみるとよいかもしれません。寝汗の症状は、出産と共になくなることがほとんどです。もし寝汗の症状が気になる場合には、妊婦健診で通っている医療機関などに相談してみるとよいでしょう。

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