NIPTは無認可の施設でも受けられる?検査の特徴と注意点


NIPTを受検できる医療機関には、「認定施設」と「認定外施設」があります。こちらの分類は公益社団法人日本産科婦人科学会による認定制度に基づいたもので、いずれの施設でも検査を受けることが可能です。また、検査精度などにほぼ違いはありません

 

ここでは、NIPTの認定施設と認定外施設についてご説明します。出生前診断でNIPTの受検を検討している妊婦さんやご家族は、検査を受ける前にぜひご一読ください。

 

NIPTの特徴

NIPTは「新型出生前診断」とも呼ばれる、出生前診断の検査方法の一種です。非確定検査のなかでも精度が高いことで注目されています。まずはNIPTの基礎知識をお伝えします。

 

そもそもNIPTとは?

妊婦さんが胎児の先天異常について知りたいとき、出生前診断の検査を受ける選択肢があります。出生前診断とは、出産前に胎児の状態を詳しく調べる検査を受けることです。検査を通じて胎児の情報を知ると、妊婦さんやご家族が将来に備えやすくなるメリットがあります。NIPT(新型出生前診断)は、そんな出生前診断の検査方法の一つです。

 

NIPTでは、母体血のなかにある胎児由来のセルフリーDNAから、胎児の染色体異常を調べます。検査の対象となる染色体異常には、21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー(エドワーズ症候群)・13トリソミー(パトー症候群)などが挙げられます。妊婦さんへの採血のみで実施でき、検査による母体や胎児へのリスクはほとんどありません。

 

NIPTが日本国内で導入されたのは2013年のことです。1968年に導入された羊水検査や、1990年代後半から普及した母体血清マーカー検査などの検査方法に対して、比較的新しい検査方法として知られています。妊娠10週から受検できるため、早期に出生前診断を希望する妊婦さんにもおすすめします。

 

NIPTの精度

NIPTは、クアトロテストやコンバインド検査といったほかの検査方法と比べると、精度が高いのが特徴です。21トリソミーの場合で感度は99%以上、陰性的中率は99.9%以上といわれます。感度とは、胎児に染色体異常がある場合に、陽性として検出できる確率のことです。陰性的中率は、陰性の場合に結果が正しい確率を指します。

 

NIPTの注意点

NIPTは「非確定検査」であるため、陽性・陰性の結果を確定することはできません。非確定検査で陽性判定が出た場合は、結果を確定させるために「確定検査」を受けるのが一般的です。確定検査には「羊水検査」や「絨毛(じゅうもう)検査」などの種類があり、妊婦さんやご家族の考え方によっては、受検しないという選択も可能です。

 

NIPTの認定施設と認定外(無認可)施設

NIPTの検査ができる医療機関には、「認定(認可)施設」と「認定外(無認可)施設」があります。ここでは、検査を受ける前に知っておきたい両者の違いをご紹介します。

 

認定施設とは?

NIPTの「認定施設」とは、公益社団法人日本産科婦人科学会が認定しているNIPT実施施設のことです。「認可施設」とも呼ばれます。こちらの認定制度はあくまで一民間団体が出しているガイドラインに則ったルールであり、医療法のような法的に定められたルールとは異なるものです。2018年7月時点で、92施設が認定施設となっています。

 

認定施設となるためには、さまざまな要件を満たす必要があります。たとえば、産婦人科であることや、施設が検査に関する情報提供や、出生前カウンセリングを行うことは要件の一つです。また、基幹施設の場合は、産婦人科医師や小児科医師が常時勤務していることも要件となっています。さらには、NIPTの検査を受けられる年齢が原則35歳以上となっているのもポイントです。

 

認定外(無認可)施設とは?

NIPTを提供している医療機関のなかでも、公益社団法人日本産科婦人科学会が認定していない施設は、「認定外(無認可)施設」とされています。認定外施設であっても、NIPTの受検は可能です。また、施設により検査精度が大きく変わることはありません。認定を受けていない点での違いはあるものの、問題なく検査を受けていただけます。

 

認定外施設では、妊婦さんの年齢制限が設けられていない場合があります。また、認定施設と比較して検査項目が多い医療機関もあります。妊婦さんやご家族が検査を受ける機会を得やすく、必要な情報を手に入れやすいとの見方もあります。その際は、妊婦さんやご家族へのフォローが手厚く、信頼できる医療機関で検査を受けることが大切です。

 

平石クリニックのNIPTの特徴と検査の流れ

平石クリニックでは、多くの妊婦さんやご家族にNIPTを受検する機会を提供しています。認定遺伝カウンセラーによる電話相談など、受検者さまへのフォローも充実しています。

 

平石クリニックのNIPTの特徴

平石クリニックは、NIPTの検査を提供している認定外の医療機関です。検査を希望する妊婦さんやご家族が、必要な情報を幅広く手に入れられる機会をつくっています。当院でNIPTを受検していただく場合、妊婦さんの年齢制限はございません。採血医療機関は全国各地にあり、平日だけでなく土日でも検査を受けていただけます。

 

万が一、当院でNIPTを受けて結果が陽性判定だった場合には、確定検査の費用をクリニックが全額負担いたします。経済的な負担をできるだけ抑えたいときもご相談ください。また、受検者さまには認定遺伝カウンセラーの電話相談を無料でご利用いただけます。NIPTの検査を受けるうえでフォローが必要なときは、お気軽にお問い合わせください。

 

検査の流れ

平石クリニックでNIPTの受検を希望される場合には、お電話またはWebサイトの検査予約フォームからお申し込みいただきます。その後は、ご予約いただいた日時に、指定の採血医療機関で採血を実施いたします。検査機関で血液を調べたら、受検者さまへ検査結果を通知いたします。結果は検査日から最短6日でお伝え可能です。検査の前後で専門家への相談が必要なときは、ご遠慮なく無料の電話相談をご利用ください。

 

NIPTの検査でフォローが手厚い平石クリニック

NIPT(新型出生前診断)は、胎児の染色体異常の可能性を調べられる、精度の高い非確定検査です。NIPTを実施できる医療機関のなかには、公益社団法人日本産科婦人科学会による認定施設と、認定外施設があります。平石クリニックでは、NIPTの受検を検討される妊婦さんやご家族が、安心して検査を受けやすい環境が整えられています。検査のお申し込みは、お電話またはWebサイトよりお問い合わせください。

運営者情報
NIPT平石クリニック

院長紹介
(ヒライシ タカヒサ)


専門は内科、消化器科、スポーツ医学。
いつでも頼りになる医療を、さらに日々進化する医療を常に身近に、皆様にとって、なんでも相談出来るようなクリニックを目指しております。

高齢出産が増えている傾向にある日本で、流産のリスクを抑えた検査が出来るNIPT(新型出生前診断)の重要性を高く考え、広く検査が知れ渡りみなさまに利用していただける事を目指しております。


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