妊娠の体重の目安とは? | 妊娠週数別の胎児の大きさと合わせて徹底解説!


妊娠した時の体重増加の目安をあなたは知っていますか?
この記事では「妊娠をした時に増える体重の目安」について解説しています。

結論、妊娠すると胎児の大きさに比例して体重が増えます。

妊娠時の体重増加を考える際に、見かけだではわかりづらい「BMI値」を使った結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと幸いです。
その他にも「妊娠週数の数え方」や「妊娠週数別の胎児の大きさ」についても説明していきたいと思いますので、この記事を読んで妊娠の際の参考にしてくださいね。

また「妊娠検診の費用」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

妊娠週数の考え方

妊娠週数の考え方

妊娠をすると必ず関わってくるのが妊娠週数です。
妊娠週数をしっかり理解しておくことが、妊娠における最初の一歩となります。
今回は妊娠週数について以下の項目で解説します。

  • 妊娠が成立するタイミング
  • 妊娠週数の考え方
  • 妊娠週数の数え方
  • 妊娠初期・中期・後期

それぞれ詳しく見てみましょう。

妊娠が成立するタイミング

妊娠が成立するタイミングは明確に定められています。

卵子と精子が出会って受精し、子宮内に着床した瞬間です。
この点を知っておかないと、妊娠週数を理解しにくくなるので注意しましょう。

妊娠週数の考え方

妊娠週数は、最終月経が始まった日から数えます。
そのため最終月経が始まった日が「妊娠0週0日」となります。

受精も着床もしていない時期からカウントされるため、少々ややこしいので注意しましょう。

妊娠週数の数え方

妊娠週数の数え方

妊娠週数には数え方が2種類あります。
どちらも妊娠すると頻繁に耳にするので、覚えておくことをオススメします。

  • 週数:最終月経が始まった日から6日までを0週とし、7日経つ度に増える数え方
  • 月数:0~3週を1ヶ月として数える。妊娠0ヶ月は無い。数え年と同じ。

勘違いしやすいのが月数です。数え年と同じく、最初の月を「1」として数えるため注意しましょう。0ヶ月はありません。

妊娠中の体重増加の目安

妊娠中の体重増加の目安

妊娠中は、体重が増えやすい傾向にああるため、妊娠前の母親の体型によって推奨されている適性体重の目安があります。
なるべく体重増加を抑え、適切に管理してきましょうという考え方です。

2022年5月現在、BMI値を基準にして体重増加の目安を数値化しています。
BMI値=体重(kg)÷{身長(m)✕身長(m)}

妊娠前のBMI値妊娠中の適性増加体重
18.5未満12~15kg
18.5以上25未満10~13kg
25以上30未満7~10kg
30以上個別対応
※上限5kgを目安

国立育成医療研究センターより引用

短期間で急激に体重変化をするのは良くないので、医師と相談し体重管理することが大切です。

妊娠週数別の胎児の大きさ

妊娠週別の胎児の大きさ

妊娠週別に見た胎児の大きさがどうなるのか見ていきましょう。
ここからは、以下のように細分化して解説します。

  • 妊娠0~3週(1ヶ月目)
  • 妊娠4~7週(2ヶ月目)
  • 妊娠8~11週(3ヶ月目)
  • 妊娠12~15週(4ヶ月目)
  • 妊娠16~19種(5ヶ月目)
  • 妊娠20~23週(6ヶ月目)
  • 妊娠24~27週(7ヶ月目)
  • 妊娠28~31週(8ヶ月目)
  • 妊娠32~35週(9ヶ月目)
  • 妊娠36~40週(10ヶ月目)

週数別に赤ちゃんの成長も目安として表記しているので参考にしてくださいね。

妊娠0~3週(1ヶ月目)

妊娠周期は最終月経の日から数えるため、この頃はまだ妊娠が成立した頃です。
まだ精子と卵子が受精し着床した段階であり、胎児の形を成していません。

妊娠4~7週(2ヶ月目)

この時期になると、頭を胴の区別がつくようになります。
目・耳・口の原型も現れ始めます。
超音波検査をすると2等親くらいの胎児が見られるでしょう。

体重約4g
身長約2.5cm

妊娠8~11週(3ヶ月目)

妊娠8~11週目(3ヶ月目)の胎児の大きさ

頭や胴・足が発達し、2等親から3等親へ成長します。
顔の方ともはっきりとしてくるでしょう。
心音が確認できるようになるのもこの頃からです。

体重約20g
身長約8cm

妊娠12~15週(4ヶ月目)

お母さんの胎盤が完成し、へその緒を通して栄養をもらえるようになる時期です。
羊水の量が増え、胎児の動く様子が超音波検査で確認できるようなります。
外見上から性別を確認できるのも大体この頃です。

体重約120g
身長約18cm

妊娠16~19週(5ヶ月目)

胎児の全身にうぶ毛・髪の毛が生え、手足の爪が伸び始めます。
心臓の動きも活発化するため、心音を聞くことがあるかもしれません。
この頃からお母さんは胎動を感じ始めます

体重約300g
身長約25cm

妊娠20~23週(6ヶ月目)

妊娠20~23週目(6ヶ月目)の胎児の大きさ

この頃になると胎児の骨格がしっかりしてきます。
まつ毛も生え、顔の形もはっきりしてくるように。
お母さんのお腹の中で羊水を飲み込んだ赤ちゃんが、おしっこをするのもこの頃からです。

体重約650g
身長約30cm

妊娠24~27週(7ヶ月目)

聴覚が発達し、お母さんの声を聞き取れるようになります。
お父さんが声をかけると恐がられるような反応をされるのもこの頃からです。大脳皮質が発達し、 自分の意思で体の向きを変えられるようにも。
お母さんによっては胎動をよく感じるでしょう。

体重約1,000g
身長約35cm

 妊娠28~31週(8ヶ月目)

皮膚が赤みを帯び、神経系統の動きが可能になります。
聴覚も発達し、肺の機能も少しずつ動き始めます。
この頃から赤ちゃんの体の位置が定まり、頭を下にした定位置に落ちつくでしょう。

体重約1,600g
身長約40cm

 妊娠32~35週(9ヶ月目)

妊娠32~35週(9ヶ月目)の胎児の大きさ

皮下脂肪が増えて、ふっくらとしたザ・赤ちゃんといった体型になります。
ピンク色の皮膚になるのもこの頃です。
肺の機能も成熟するため、例え早産してもすくすく育つでしょう。

体重約2,500g
身長約45cm

 妊娠36~40週(10ヶ月目)

体の骨格や内臓器官、神経などの発育が完成します。
この頃にようやく4等親の赤ちゃん体型になります。
後はいつ産まれてもいいように、お母さんとお父さんが備えておくだけです。

体重約3,000g
身長約50cm

 胎児の体重には大きな個人差がある

胎児の体重には大きな個人差がある

胎児の体重には大きな個人差があります。
両親の体質によって、小柄だったり大柄だったりするからです。そのため身長や体重はあくまでも目安として考えましょう。
新生児ですら一般的に「2,500g~3,999g」までが正常値とされていますので、この差を考えると胎児でも同様の個人差が生じるのは当然す。

妊娠の体重はあくまでも目安

妊娠の体重はあくまでも目安

妊娠において体重は大きく増加します。妊娠週数から見ても、中期~後期にかけては胎児の体重が一気に増えるためです。
しかしながら、胎児の体重変化は大きな個人差があるのもあって、お母さんの体重増加はあくまでも目安としての数値となります。
もちろん大きく体重が増減するのは危険なため、急激な変化があった場合は念のため医師へ相談することをオススメします。

妊娠時の体重は妊娠週数の胎児の大きさによって目安が変わる

妊娠時の体重は、妊娠週数の胎児の大きさによって目安とする数字が変わります。胎児はお母さんの中にいる間、ゆっくりと成長する時もあれば、急激に大きくなる場合もあります。
そのため特定の週数において、お母さんの体重が大きく増えることがあるでしょう。

妊娠週数別の体重増加数の目安は既に設けられているため、自分のBMI値を把握してから参考にするのがオススメです。
もし目安から大幅に外れるような急激な体重の変化があった場合は、速やかに医師に相談するなどしてくださいね。

関連記事一覧