コロナウイルスが妊婦様に及ぼす影響

はじめに

いかなる時代においても、赤ちゃんの健康状態は妊婦様にとって最も気がかりな点のひとつです。
昨今のコロナ禍でより一層心配は増し、気の休まらない妊娠生活をお過ごしなのではないでしょうか。

手を伸ばせばコロナウイルスにまつわる様々な情報があり、一体何を信じたらよいのか判断に迷われることも多いでしょう。
こちらのページでは、コロナウイルスが妊婦様をはじめ周囲の方々に及ぼす影響について、選抜した情報をお届けいたします。

1.母体がコロナウイルスに感染したらお腹の赤ちゃんにも感染する?

・赤ちゃんへの感染リスクは低い(厚労省HPより)

・赤ちゃんへの感染の報告があるため注意が必要(たまごクラブ2021年9月号より)

妊婦のコロナ感染の約8割がパートナーからの感染と報告されている(産婦人科の関係学会より)

パートナーのワクチン接種や手洗い、人混みに行かない等の対策が有効(厚労省HPより)

・はたらく妊婦は職場や通勤中の感染が懸念される(厚労省HPより)

 →はたらく妊婦の救済措置がある(ページ後方「3. はたらく妊婦様の救済措置」にてご案内)

・東京都は、コロナウイルスに感染し自宅療養をおこなう妊婦、また出産直後の女性に対し新たな支援事業をおこなうとしている。助産師による電話や訪問による健康観察で、2021年11月より開始予定。(東京都、都助産師会より)
また、妊産婦向け助産師オンライン相談を無料で受けることが可能。(令和4年3月31日まで)
※各地域により支援体制が異なる

2.コロナワクチンは打つ?打たない?

ご承知の通り、ワクチン接種は強制ではなく、ご本人の意思に基づくものです。
このページでは、コロナワクチンの「推奨派」「慎重派」両者の考えをご紹介いたします。
また、ワクチン接種に肯定的でありつつも、接種翌日にご家族を亡くされた方々にも触れています。
それぞれの立場のご意見に耳を傾け、考え、そしてどうするのか、ご自身で判断されることが求められています。

なお、コロナワクチンを接種していてもNIPT(新型出生前検査)の受検に問題はありません。
ワクチンの成分が、母体や赤ちゃんのDNAに影響を与えるわけではないためです。
ただし、副反応による発熱がある場合には無理をなさらず、解熱されてから1、2日あけてからのNIPTをお勧めします。

〜ワクチン接種推奨派の意見〜

【厚労省】

・妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、コロナワクチンを接種可能。

・日本で承認されているコロナワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はない。

【産婦人科の関係学会】

・妊婦には時期を問わずmRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)※の接種を推奨している。

(接種後発熱や頭痛がある場合、早めにアセトアミノフェンの服用を推奨。)

「mRNAワクチン」……ファイザー社のワクチンと武田/モデルナ社のワクチン。
アストラゼネカ社のワクチンはウイルスベクターワクチンで原則40歳以上の方が接種できる。

妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、妊娠後期は重症化しやすいとされている。
その場合、治療のために妊娠37週未満であっても帝王切開で赤ちゃんを出さなければいけなくなることがある。

妊婦の感染の約8割がパートナーからと報告されているため、パートナーがワクチン接種をすることで妊婦を守ることにつながる

・ワクチンを2 回接種済みでも、適切なマスク使用、手洗い、 人混みを避けるなどの対策は継続の必要性がある

・流産や早産、その他妊娠の異常が起こる頻度は、ワクチンを打たなかった妊婦と同程度。

・mRNAワクチンを接種した妊婦から胎盤を通して赤ちゃんに抗体が移行することで、生まれたばかりの赤ちゃんを守ることができると考えられている。(期間等は不明)

【米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター)

・妊娠中の新型コロナワクチンの接種を推奨。

・2021年8月16日時点で、14万人以上の妊婦がワクチンを接種済み。

・mRNAワクチン接種をした妊婦約3万5千人の副反応(発熱や倦怠感など)の頻度は非妊娠女性と同程度だった。

接種後に妊娠した827人における流産、早産、胎児の発育不全、先天奇形、新生児死亡の発生率は、ワクチンを接種していない妊婦と変わらなかった

妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、早産や妊娠合併症、胎児への悪影響のリスクが上がるとされている

・米国における副反応調査結果から妊娠20週以前にワクチンを接種しても流産のリスクは上がらないとしている

・妊娠中にmRNAワクチンを受けた方の臍帯血(胎児の血液と同じ)や母乳を調べた研究では、臍帯血にも母乳中にも新型コロナウイルスに対する抗体があることが確認されている。

⚫︎ワクチン接種後の死亡事例との因果関係

・現時点では「mRNAワクチンとの因果関係がある」 と結論づけることのできた事例は認められない。

・しかし現時点ではまだ情報不足の事例もあるため、可能な限り情報収集が必要。

⚫︎死亡事例に限らない場合

《 mRNAワクチン接種との因果関係があるとされている症状や疾患 》

・接種後の局所反応 (疼痛、発赤等)や軽症の全身反応 (倦怠感、発熱等)

アナフィラキシー (を含む急性アレルギー反応)

《 mRNAワクチン接種との因果関係が疑われている疾患 》

・心筋炎・心膜炎(特に若年、さらに男性での因果関係が疑われている)

今後さらに症例が蓄積されていくことで、これまで検出できなかったより小さなリスクが統計的に検出される可能性もある。
したがって、引き続き情報収集とそれを丁寧に評価していくことが必要と考えられている。

【日テレニュース24 インタビューより】

・半年間は感染防御や重症化を防げる等の効果がある。
自分が感染しないことで子どもたちを守ることに繋がるのではないか。
(県衛生研究所 大石和徳所長)

〜ワクチン接種慎重派の意見〜

【日テレニュース24 インタビューより】

・通常、ワクチンの開発には5年以上かかるとされている。
コロナワクチンはまだできて間もないため、今後どのような影響が起きるかわからず、慎重に検討する必要性があるのではないか。

ワクチン接種後、急性期の死亡者数が多い
しかし死亡理由がワクチンによるものだったのか、ワクチンによるものではなかったのか、いずれの検証もなされていない
(野田内科医院 野田隆志医師)

〜ご参照〜
◼︎ワクチン接種を受けた後に亡くなった人は
ファイザー社 1,127人
モデルナ社 28人
だった。(厚労省資料 2021年9月3日時点)
しかし厚労省の専門家によると「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係を評価できない」としている。

◼︎アナフィラキシーの疑いの報告はファイザー社で2,300件を超え、モデルナ社は200件ほど。
若い女性の割合が高い

◼︎心筋炎や心膜炎の疑いの報告は若い男性の割合が高い。

・アレルギーがあるため、副反応が強いワクチンを打つことに強い不安がある。

ワクチンを2回接種してもコロナに感染した人達が大勢いて、副反応をリスクとしてまで打つ理由があるのか疑問を感じる

変異株の出現で集団免疫の獲得は難しいだろうし、強い副反応を起こしてまで打つ必要性を感じない。

・アレルギーがあるため、副反応が強いワクチンを打つことに強い不安がある。

ワクチンを2回接種してもコロナに感染した人達が大勢いて、副反応をリスクとしてまで打つ理由があるのか疑問を感じる

変異株の出現で集団免疫の獲得は難しいだろうし、強い副反応を起こしてまで打つ必要性を感じない。

【ファイザー社の元職員】

・ワクチンによって体内で作られた抗体が胎盤のたんぱく質に悪影響を与え、不妊になる可能性がある。

(厚労省の見解「国内で使用されているどのワクチンも不妊の原因となる科学的な根拠は報告されていない。」)

【厚労省による注意喚起】

アストラゼネカ社のワクチンで、稀に珍しいタイプの血栓症が起きるという報告がある
下肢の静脈のほか、脳の静脈やお腹の中の静脈などにも生じ、脳静脈洞の血栓症を起こした方では、脳出血も同時に起きやすくなることが報告されている。
このため、早期に診断して、適切な治療を行うことが重要になる。
若い世代に起こりやすいといわれており、国内では令和3年8月3日より原則40歳未満には接種しないことになっている。
(2021年8月26日時点、海外の調査)

【各国の注意喚起 Yahooニュースより】

モデルナ製ワクチンは注意が必要
2021年9月、モデルナ製ワクチンにより心筋炎と心膜炎の発生率が高まるとして、スウェーデンとフィンランド、アイスランドは30歳未満への接種を取り止めた。

デンマークとノルウェーも18歳未満に接種しないよう注意喚起をおこなっている。 

〜ワクチン接種をしたけれど(接種翌日に急死した事例について)

【PRESIDENT Online インタビューより 川崎市在住Oさんご一家

・ワクチンが危険だと言いたいわけではないが、私たちの父がワクチン接種の翌日に息を引き取ったのは事実

〜経緯〜

・21年6月、大規模接種会場にて夫婦揃ってモデルナ製ワクチンを接種。
帰宅後、そして翌日になっても腕の痛みがおさまらず、耐えかねて案内状に書かれていた問合せ先に電話をした。担当者から折り返すと言われ待っていたが、結局電話が鳴ることはなかった。

・その夜、父が泡を吹いて倒れていることに母が気づき、救急要請。病院にて死亡が確認された。あまりに突然のことだった。

・その日のうちに警察から「原因は心臓によるものだが、詳しく検査し3〜4日後に改めて連絡する」と告げられた。
県警が委託する医療機関で、ワクチン接種との因果関係を調べる検証がおこなわれるとのことだった。

・医療機関から電話がきたのは2週間後だった。「ワクチンとの関連性はない」と結論付けられたが、検査はCT、血液検査のみで、解剖はおこなわれなかったという。検査の詳細を知らされることはなかった

一方的に「ワクチン接種との因果関係は100%無い」といわれた検査結果は見せてもらえなかった

・「父の死因の検証結果」を厚労省の「ワクチンの副作用について検証する」部会※で活用されるよう望んだが、担当した医師は要求を拒んだ。(※接種後の副反応が疑われるケースは医療機関から報告され、外部の専門家でつくる厚労省の部会で安全性を検討することになっている。)「接種後の副反応が疑われるケースにすら該当しない」と判断されたということである。

・警察は「報告をあげる基準に達していない」というが、肝心の基準が何なのかは教えてもらえなかった

・死亡からおよそ1ヶ月後、遺族・警察・遺体を検案した医師とで話し合いの場がもたれた。意見は対立していたが、最終的には「遺族がそこまで言うなら」と厚労省への報告が決まった遺族がお願いしないと報告さえされない現状に疑問を感じた。厚労省に報告されたことで、父の死がワクチンの副反応を調べる何らかの助けになることを望んでいる。

・死因を知るため、警察がおこなった遺体の検査記録をもらおうとした。しかし警察は「医師に聞いてくれ」、医師は「警察に聞いてくれ」とたらい回しにされている。

・いま私たちの手元にあるのは、「虚血性心疾患による冠状動脈硬化症」と簡単に死因が書かれた1枚の紙切れだけ。父の体に本当は何があったのかがわからない

・どこか別のところで改めて遺体を調べてもらうしかないのか。そう思って父の遺体を未だに火葬できずにいる。

ワクチンは大事なものだからこそ、ワクチンを打った後に人が亡くなった場合には、ワクチン接種と関連があったのかどうか遺族が十分に納得できるまで検査する必要があると思う。そうでないと私たち遺族はいつまで経っても「父はワクチンを打ったから死んだのではないか」という疑念を拭い去ることができない。

ワクチンで救われる命がたくさんあることはわかる一方でワクチンに不安を持っている人もいる副反応が強く出る人もいる

・だからこそ、国にはしっかりとデータを集めて検証してもらいたい。因果関係があったにせよなかったにせよ、検証してもらってこそ、父の死も誰かの役に立てるのではないかと思う。

3.はたらく妊婦様の救済措置

はたらく妊婦様にとって、混雑した通勤電車や職場環境、お客様と接する業務等、感染の心配は尽きません。
そのような心理的ストレスは母体の健康に影響すると考えられています。

医師等の指導を受け企業に申し出ると、
・作業の制限や休業
・在宅勤務
・時差通勤、時短勤務
等の救済措置が受けられます。

名称:「母性健康管理措置」
対象:妊娠中や産後1年以内の女性労働者
期限:令和4年1月31日まで
申請方法:主治医等から指導があった場合「母性健康管理指導事項連絡カード※」を記入してもらい、事業主に提出する。
※「ぼけん連絡カード」「ぼけんカード」ともいう。
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000763976.pdf

救済措置ははたらく妊婦様の権利です。
また、妊婦様に対し有給による休業措置をとられた企業には助成金が出されます。
したがって、決してご無理なさることなく申請なさることをお勧めします

あとがき

妊婦様のコロナ感染は8割がパートナー様からということで、お二人共に感染対策に気を配る必要があることがわかります。
赤ちゃんへ感染は多くないとはいえ、感染報告がある以上油断はできません。

また、ワクチン接種をするかしないかも、お腹に命を宿している妊婦様にとって特に重要な選択です。
メリットもデメリットもご理解された上でご判断ください。

その選択は尊重されるべきものですし、もう一方の選択であっても同様です。
ワクチン接種の有無によって、どなたにも不利益や差別が生じないことを願っています。

未来は誰にも予測できませんが、皆様がまた穏やかに暮らせる日々が訪れますように。


各情報元リンク集
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211011/k10013301581000.html
NHKニュース

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0007.html
厚労省 新型コロナワクチンQ&A

https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19_02.pdf
日本産科婦人科学会 新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて(第2報)

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/sodan/ninsanpu-online.files/ONLINEsodan_leaflet.pdf
妊産婦向け助産師オンライン相談

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/qa/detail/qa_05.html
NHK特設サイト 新型コロナワクチン ワクチンQ&A

https://www.news24.jp/nnn/news101ud16wvqkxxpsr5js.html
日テレNews24 打つ?打たない?新型コロナワクチン

https://president.jp/articles/-/47793
PRESIDENT Online

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000764004.pdf
はたらく女性のためのQ&A

​​https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000628248.pdf
新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置について

https://news.yahoo.co.jp/articles/08631808c43644e484d162a25c5ee1ffd04ebac4https://news.yahoo.co.jp/articles/08631808c43644e484d162a25c5ee1ffd04ebac4
Yahooニュース


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